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アイスを食べながら、古澤先輩は僕にポツリポツリと話し始めた。
「俺さー、自分から野球やりたいって言って始めたんじゃないんだ…。
親父が野球好きで。
親父が息子の俺にも野球をやらせるんだって、小学校の時から野球クラブに入らされて。」
「…そうなんですか~。じゃあ先輩は最初は野球好きじゃなかったんですか?」
「そうだよ…。
最初は嫌々野球やってたんだけど、練習をしたらした分、だんだん球が打てたり、球を遠くまで投げられるようになってさ。
好きになったんだよね野球が…。」
古澤先輩が食べ終わったアイスの包みを、手でくしゃっと丸めた。
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