もう一つの街

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俺は一瞬ビックリした。(…これで二度目だ) なぜなら目の前の街はコウの知ってるところどころ落書きのある街ではなく、テレビとかで見るパリ郊外のような街だったからだ。 「これって漫画とかでよくあるやつじゃん?!」 我に返ったコウは見慣れない光景に抵抗を感じつつ、再び走りだした黒い猫のあとを追った。 黒い猫はコウを誘ってるかのように時々走るのを止め、振り向き、そしてまた走りだした。 10分くらい経っただろうか、黒い猫は古くて周りの家より一回り小さい家…いや看板があるから何かの店だろう…の窓の隙間に消えていった。
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