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「おはようございます。」
私が一人暮らしをしていたとき
発することがなかったこの言葉、
今は毎日この言葉をいえて
幸せを感じている。
「おはようございます。
今日もいい朝ですね、よく眠れましたか?」
一人の男性が私に問いかける。
そのひとは金髪で眼鏡をかけており
みためからして「できる男」という
オーラが放たれていた。
職業は弁護士、13人分の家事は
私がここに来る前は彼一人でやっていたらしい。
「はい、よく寝れました!
右京さん、私も手伝います。」
彼の名は右京、朝比奈家の次男だ。
ちょうどいま朝食の準備をしていたのだ。
そう、私は彼の負担を少しでもかけないように
家事を手伝うことにしている。
「では、オムレツを5つお願いします!」
「はい」
私はオムレツを作る作業にとりかかった。
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