初めてのデート
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その日、 そのままさっき乗せてもらった場所に戻ってきた。 『ごちそうさまでした』 そう言って、 クッキーの袋をやっとのことで祐さんの前に差し出した。 急に渡すのが恥ずかしいような気持ちになってしまって、なかなか言い出せなかったんだけど…… 『え?』 『あの、もうすぐバレンタインだったから……クッキーなんだけど、よかったら食べて?』 あたふたしながら、やっと渡せた。
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