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彼の目が覚めると、真っ白な広い空間にポツンと白い人影が見えた
「大丈夫かい?」
その人影が彼に近づいて聞いた
「あんたは誰だ?」
「僕は君達で言うところの神だよ」
神を名乗った人影は金髪に蒼眼、その上高身長とまさにイケメンだった、ただその翼を除けば
「じゃあ、やっぱり俺は死んだのか」
彼は神を怪しむことも驚く事も無く、ただ確信を含んだ言葉で返した
「嫌に冷静だね、羽積・陽(はづみ・よう)君」
神が苦笑いを浮かべながら、彼の名を言ったが、それにすら驚かなかった
「そりゃあ、何回も死にかけてるからな」
陽はゆっくりと溜め息をつきながら、思い出す様に行った
「じゃあ陽君は何故死んだのか覚えているかい?」
陽は思い出そうとしたが死の直前だけが抜け落ちている様で思い出せなかった
「そういえば覚えてないな、何でだ?」
「恐らく死のショックで記憶がとんだんだろうね、じゃあ陽君が死んだ所を見てみようか」
そう言って神は陽の頭に手を置いた
「そうだ、俺はあの山で・・・」
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