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走ること1分半……煙が上がっていた場所を探しているうちに大きな通りに出たようだ。さっきいた所と異なりデカイ家が多い。いわゆる高級住宅街に入ったのだろう。
しかし、獲物はいくら探しても見当たらなかった。
「確かこの辺りのはずだ……奴ら移動したな?めんどくせぇ」
俺はここらで1番デカイ家を見つけると、そこ目掛けて大きく跳躍した。
その跳躍は人間の限界を遥かに超えていた。10m以上離れていた大きな家の屋根に飛び乗ったのだから。
「…見つけた」
周囲を見回すと、だいたい100mほど離れた場所で群がっている奴らを見つけた。数は7体ほどか……これは帰った後の飯が楽しみだな!
だがおかしい……何であんなに集まっているんだ?
その疑問は集中して観察することですぐ解決した。
「おいおい!奴らガキに群がってんのか!!?」
よく見れば白い何かに囲まれた2人の子供がいた。歳はまだどちらとも10代前半程度だろう。
何でガキが危険地域に来てんだよ!門番は何をしてたんだ!!
……いや、今は一刻も早く救出しねぇと!!
奴らは今にもガキに襲いかかりそうだった。
「そうはさせねぇよ!!」
俺は足の脚力を最大限に活用し、急いでガキの方へ向かった。
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