異世界に着きました。

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まぁ何はともあれ、とりあえずこの魔法ってのにも慣れなければ話にならないしな。 「なぁチャラ神。少し殺ってみたいんだが構わん?」 騎士の啖呵を無視してチャラ神に話しかける。 『うん。良いんじゃね。ってか、文字の変換違くね?少し遊んでやれよ。』 退屈そうに言うチャラ神は好きにすればいいといった感じだ。 「ほんじゃ、少し遊んでくるわ。」 「貴様!!さっきから何を一人でぶつぶつと!我等を愚弄するかッ!!」 そう言いながら騎士団の連中は、湊との距離を少しずつ詰めてきていた。 全部で10人か…少し多い気もするが、まぁどうにかなるか。 「おぉ~恐い恐い。そんな大声上げて喋るなよ。耳障りだし新鮮な空気が汚れる。冷静な状況判断は出来てるかね?諸君?」 そこまで言って、ニヤリと笑みを浮かべて続けざまに湊は言葉を吐いた。 「吠えてるだけで弱そうだな、特にそこのお前。所詮、三下野郎だろ?出しゃばってないで勇者を連れてこいよ。テメェらじゃ、遊びにもなんねぇんだからよ。そうじゃなければ、今すぐここに幼女でも連れて来いやボンクラどもが。」 それはもう見下すように、馬鹿にするように騎士達を挑発する湊。 『あはははは。言いたい放題だな。まぁ、面白そうだからとりあえず観察しておくわ』 チャラ神の言葉を無視して湊は騎士達に向けて手をかざした。 えっと、イメージしてから魔力を手に集中させる…こんなもんかな? 湊の手の平に出来た小さな丸い結晶。それを目にした騎士達は湊に攻撃をさせまいと一斉に地面を蹴った。 「そうはさせないぞッ!これ以上好き勝手させてたまるかッ!!」 叫びながら騎士達の剣先が湊を捕らえようとする刹那に湊はその場から姿を消した。
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