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球体に目を向けると次第に小さくなって騎士達がその場で倒れていた。
「とりあえずは一通り終わったか。」
小さくなった球体を手元に戻して体内に取り込んだ。
『取り込んだ球体に何か意味あんの?』
「奴らから吸い取ったものを取り込んだだけだよ。人の自惚れや傲慢さは闇に溶けやすいし、それに養分になる。」
「独り言を言ってるとこ悪いけど、この状況はあなたが作ったのかしら?」
柔らかい声色からは程遠い雰囲気を出して話しかけてきた女。
こいつが勇者のアイリスか?
何だ幼女じゃないのか残念だ。まぁ可愛いし胸もあるし綺麗だから合格ではあるが。
「あんたがアイリスか?」
「えぇ、私はアイリスですが。あなたは?」
「これはこれは、失礼しました。俺の名前は湊。まぁ、簡単に言えばあなたを、いやあんたら勇者様様を潰すものですかね。」
嘲笑うように言ってのける湊。
「その言葉の意味を分かって言ってるのかしら?私も嘗められたものですね。覚悟はよろしいんですかミナトさん。」
アイリスは言い終えると同時に、魔力を開放して腰の剣を抜いた。
へぇー。女と思って侮るとケガするなこりゃ。とりあえず様子を見るか。
あの胸に飛び込みたいが、どうしたら良いだろうか。
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