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「先程から何を仰ってるんです?いくらなんでも、戦闘中に独り言とは、本当気持ち悪いですね…。」
アイリスは可哀想なものでも見るかのように湊から数歩距離を置いた。
…メッチャ引かれてるんだけど。こうなったらマジで、その胸揉んでやるからな!
「気持ち悪い目を向けないでもらえますか?」
「…うん。ごめんなさい。」
気持ち悪いと言われたショックからか、湊はその場に体躯座りをして地面にのの字を書き始める。
「…………。」
「…キモチワルイ……キモチワルイ…キモチワルイ………グスッ。」
ついには泣き出す始末。
目に物言わせてやるぜ。後悔させてやる。
「あ…あの。何も泣かなくても。」
そう言いながら湊に近づくアイリスに、湊は分からないように笑みを浮かべた。
もう少しでその膨らみに…でゅふふなんだな。
「…だって…ぎもぢわるぃって…。」
ほら、もっと近づけ。
「謝りますから泣き止んで下さい。気持ち悪いだなんて言ってすみません。それになんだか調子が狂っちゃいますね…。」
座り込んでいる湊の傍らでアイリスはしゃがんで湊に手を差し伸べる。
来たぁ!やってやんぜ。
「うっ…。おっ…ぱ…あ…アイ…リス……しゃん。」
その手を取って湊は立ち上がるそぶりを見せながら「隙ありっ!!」と叫びながらアイリスの胸を鷲掴んだ。
「きゃぁあああッ!!」
叫び声をあげたアイリスは、湊の手を押し退けて胸を両腕で隠し睨みつけていた。
その行動をじっくり観察しながら湊は、ゆっくりと少しだけ残念そうに立ち上がった。
「パねぇ柔らかかった。」
もう少しだけ柔肌を堪能したかった…クソォ。
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