異世界に着きました。

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「どうしたもんかねぇ。出来るだけ女勇者は殺したくないんだけどなぁ、幼女なら尚更手元においてクンカクンカしたいし…」 一人呟いてアイリスを見る。 「湊さん。リオネル様に手を出すと言うなら、私がお相手致します」 「いや、出来ればその握った剣をしまってください。俺もあまり闘いたくはないんだよね。それにアイリスさん綺麗だしさ」 「なっ!何を言って…私が…き…綺麗だなんて…。は…はずか…しいで…す」 「…可愛いな。………ゴホンッ。あぁつまり、俺は出来るだけリオネルだけと闘いたいんだよね。この様子だと他の女の子勇者も可愛いんだと思うし。可愛いもの綺麗なものは正義ってことで」 「…ぁぅ…。かわいい…きれいだなんて…湊さんヤラシイです」 アイリスは顔を真っ赤にしている中で、何故か俺がヤラシイ変態野郎に至ったようだ。 あれ…?目から汗が出てきたよ…気のせいだよね。ちきしょう…視界がボヤけていけねぇや。 『…湊ちゃん。泣かなくても良くね。ただの照れ隠しなんだから、真に受けるなよ』 「だって…ヤラシイって。確かに周りから見たら、顔を赤くした女の子を見てニヤついた俺が変態に見えるかもしれないけど、確かにそんな顔しながら「アイリス愛でたい」って思ったのは悪いけど、何もしてないじゃないか…」 『いや…口に出して言っちゃった時点でアウトだよ湊ちゃん。まぁなんて言うか、次があるさ…』 「何だよッ!次って!終わってねぇよッ!アイリスを嫁にするのは俺だぞッ!!」 『そこじゃねぇよッ!アイリスを嫁にするとかどうでもいいわッ!いいから早く話進めろよ』
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