やっとアスナたんを愛でらるんだな…デュフフ

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グレンがそう言った瞬間に、アスナは天井に打ち上がり、そこに創られた魔法陣により魔力を抑えつけられた。 「くっ…ミナトに何する気?」 どうにかこうにか、もがきながら魔法陣からの脱出を試みるも叶わず、アスナは湊に近付くグレンを鋭く睨み付けた。 「ふふふ。そのようなお顔は、見せないのがレディの嗜みでは?」 「ミナトに…何かしたら…許さない!」 「ほぅ、そうですか。それもそうですね。」 そう言って顎に手をやると、何か悪戯でも思い付いた子供の様な笑みを浮かべて、グレンは手をパンと叩いた。 「ならば、貴女を殺るとしましょうかお嬢さん?貴女は湊さんを誘き出す駒にさせて頂きましょう。期限は5日、それまでに湊さんが貴女を助けに来なければ、お嬢さんには死んで頂きます。最後になるかもしれませので、別れの挨拶をどうぞ。」 「ミナト…待って…る…。」 グレンはその言葉を無邪気に笑いながら聞き入れると、その場からアスナをとある場所へ転移させて消した。 「湊さん、今日くらいはひと時の良い夢を。」 眠り着く湊の耳元でそう告げると、グレンは湊に口付けをする。 「それでは、また近い内に。」 枕元に一枚のカードを置いてグレンはその場から消えて行った。 静まり返った湊の部屋。その1時間後に綾に起こされた湊は、枕元に置いてあったカードによって、アスナが攫われた事を知る。
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