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「んで?チャラ神。次はちゃんと魔界に転送してくれんだろ?」
『えぇ、是非そうさせてもらいます。まさか、いきなり勇者と戦うとは思わなんだ』
「よく言うぜ。アイリスとの戦いのさなかゲラゲラ笑って観察してたくせに」
チャラ神はアイリスの一方的にやられる様を笑いながら、茶を啜り煎餅を食べて解説をしていた。
全くうるせぇったらねぇよ。
『だってさぁ。湊ちゃん戦い方が男前なんだもん。最後のセリフとか特にクサかったよぉ。「アイリス…ゆっくりおやすみ」ぐふふふふッ!ちょっと何あのセリフ、彼氏みたいじゃん。マジウケるぅぅぅう』
…こいつ…後で殺す。
「…チャラ神……それくらいにしておけよ」
『えぇ~湊ちゃんイジリ楽しいのに。まぁ、いいや。じゃぁ、さっそく魔界に行こうか』
「…そうだな」
『ん?湊ちゃんどうかしたの?』
「んー。少しだけ時間くれるか?一つ聞きたいんだけど創造の魔法は使えるのか?」
『使えるよ。ってかさ、湊ちゃんは基本全属性の魔法は使えるよ。最初にも言ったじゃん。チートスペックなんだから何でもあり。ただ湊ちゃんはその中でも一際、闇魔法が強いだけ。その理由は分からないけどね…。それに、さっきベッドと掛け布団出せたのは、全属性使えるから創造属性も使えるって事』
あぁ…何だかんだ言ってもチートスペックって凄いんだな。まぁ、思い浮かべれば何でも創造出来るなら早いとこやるか。
「了解。とりあえず待っててくれよな」
崩れたお城だけでも直しとかないとな。アイリスに怒られそうだ。それはそれでご褒美だが…。
まっ、それ置いておいて。直しますかね。
両手に魔力を集めて瓦礫の上に手を乗せる。
「…全ての出来事を無に返し、そこに真実は存在しない…時を戻す時間の流れ…リワインド」
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