1話 想い出

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黒髪だった髪が、茶髪になって 最初はひとつだけって思ってたピアス穴は右1つに、左2つになって… スカートも、切って呼び出されて怒られて でも、友達と笑ってバカ笑いしてた 自分でも、これが自分?ってくらい変わった 髪の長さは、ロングと言えるくらいまで伸びた つけ爪だって、化粧だって楽しんだ しっかり、勉強してたから成績は下がらなかった。だから、センせいもなにもいってこなかった 『夏美、またお父さん転勤だって…どうする?ここにいたいでしょ?』 いたいか、いたくないかで言えば、いたい。でも、離れるのは寂しかった 『ううん。私は、別に一人とかやだし』 『俺、北海道がいい!カニ食いてぇ』 『それがね…』 『『???』』 私も慧も全く、母が口ごもる意味がわからなかった。 わかったのは、父から場所の説明があったときだった 『『地元に、戻る?!』』 思わず、声を揃えた姉弟 『そうだ!昔の家に戻るぞー!』 ビールと枝豆を片手ずつに持ち、立ち上がる父
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