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黒髪だった髪が、茶髪になって
最初はひとつだけって思ってたピアス穴は右1つに、左2つになって…
スカートも、切って呼び出されて怒られて
でも、友達と笑ってバカ笑いしてた
自分でも、これが自分?ってくらい変わった
髪の長さは、ロングと言えるくらいまで伸びた
つけ爪だって、化粧だって楽しんだ
しっかり、勉強してたから成績は下がらなかった。だから、センせいもなにもいってこなかった
『夏美、またお父さん転勤だって…どうする?ここにいたいでしょ?』
いたいか、いたくないかで言えば、いたい。でも、離れるのは寂しかった
『ううん。私は、別に一人とかやだし』
『俺、北海道がいい!カニ食いてぇ』
『それがね…』
『『???』』
私も慧も全く、母が口ごもる意味がわからなかった。
わかったのは、父から場所の説明があったときだった
『『地元に、戻る?!』』
思わず、声を揃えた姉弟
『そうだ!昔の家に戻るぞー!』
ビールと枝豆を片手ずつに持ち、立ち上がる父
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