1話 想い出

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いつもいつもあの笑顔が私を、助けてくれた。 クラスの中心で輝くような明るい笑顔 幼稚園の頃から続けていると言うサッカーは、とても上手だった。 ひとを惹き付けるなにかを持っていたのかもしれない。 女子からは《もりくん》と呼ばれ 男子からは《いつき》と呼ばれていた。 私が初めて呼ばれたのはミズキという名字だった。 『ミズキちゃん?』 『え、あ、はい…』 周りから、《なっちゃん》と呼ばれていた私は、久しぶりに名字にちゃん付けされて驚いたものだ。
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