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12年後の星々見が丘。
「うぁ~遅くなっちゃったなぁ…」
一人の子供が夜道を歩いていた。
前方から、酔っ払いが千鳥足で、
「ひっく、あれ~こんな時間に子供がそとに居ちゃ~、ひっく、駄目だぞぅ」
「うっ、お酒屋臭い…」
月明かりが子供と酔っ払いを照らした。
暗がりでも、子供の整った顔立ちはよくわかった。
「おっ、かわいいねぇ~。おじさんがお家まで送ってあげよう」
と、子供の手を掴んだ。
「痛っ」
「あらぁ~、軽く触っただけなのにか弱いね~」
と、更に絡んでこようとした。
「やめ…」
その時、月明かりよりも眩しい光りが辺りを照らした。
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