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神聖サラモス王国の城の一室からお送りして居ますシェリアです。
「何を一人でブツブツ仰言っているのですか?」
今話しかけて来たこいつは魔法王ロア。数居る魔王の中でも上位に入るほどの実力を持った魔法使い。其れは、長年の間この城を護ってきた結界を破る事なく通り
抜け、尚且つ誰にも気づかれずに侵入する事からも実力が伺える。
しかし、
「しかし、シェリア様は今日も可愛らしいですね。本当にあの時大魔王になっていただいたお陰で私は毎日福眼です。」
何を隠そうこいつはロリコンだ。なので私はあえて上目遣いでこう言ってやる。
「今考え事してるからうるさくしないで欲しいな」
そしたら、ロアが盛大に鼻血を吹き出した。汚いな誰が掃除すると思っているんですか。
「し、しかし、考え事と言うと一週間後にある勇者召喚ですかな?」
「そうだけど。」
「だったら、少しお話ししておきたい事がございまして。」
「何?」
ロアが魔法の練習以外で真面目になっているだと!
「実はこの城の地下に魔剣の気配がいたします。勇者召喚の時警備が薄くなると思われますので城を抜け出す際に手に入れてはいかがでしょうか?」
「手に入れちゃおっかその魔剣。」
「ええ、是非とも手に居れましょう。」
「「ふふふ、ははははははは」」
(笑っていらっしゃるシェリア様も可愛らしい)
ロアも偶にはまともな事を言うね、今はろくな事考えてないだろうけど。
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