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ギリギリ教室の前までたどり着いた。
「ちぃーす」
と力のない挨拶の後に
『おはよごさいます。』や、
『こんにちわー。』などと色々な挨拶が飛んでくる。何故ならば、俺が防衛軍の第一部隊隊長だからだ。
俺が第一部隊隊長に任命されたのが、何故かテレビで生中継でされていて光の世界の住民で俺の事を知らない奴はいないといえ風になってしまったからだ。
「・・・・・・」
俺は何ごともなかったかの用に自分の席に着いた。すると同時に、
「どうしたの?うかない顔して」
といえ声が聞こえてきた。声の主は
リカ・エイミック
という女子だ。
こいつとは幼なじみであり、いい相談役だ。長く黒く艶のある髪は大和撫子を思わせるようだ。成績優秀で運動もできる。背は普通の女子より高めでスタイル抜群でまさに才色兼備の名に相応しい人材だと俺も最近思い始めた。
「お前のせいだろ。」
「えっ何が。」
「とぼけるんじゃねぇ。!」
そう。朝の挨拶の原因はこいつにある。こいつの家、エイミック家は俺の家と同じ様な者。つまり、王家の者なのだ。その家の者が、テレビ局に電話して家の様子を隠しカメラで撮っていたのだ。
「話しはリカにしかしていないと言うのに、このお
喋りが。」
「いいじゃない。
おかげであんたは有名人に成ったんだし。結果オーライってっこと
で。」
「頼んだ覚えはありません。」
「まぁまぁ落ち着いて。」
落ち着けるか!お前のせいで平和な朝が
台無しじゃねーか。」
するとそこへ、
「やっほー。お二人さん、朝からラブラブだね~。」
(また面倒くさい奴が現れた。)
この男は
レウス・マッケンロウ。いつもちょっかい出してくる俺の腐れ縁だ。最近は、俺が第一部隊隊長になったせいか、更にうざくなってきた。身長は180㎝俺より少し高いくらいだ。体格は以下にもスポーツマンらしい体つきをしている。一年の頃野球部だったが、暴力事件を起こし、レギュラーを外され、そのまま退部し今じゃあ不良扱いだ。
「レウス、何のようだ。
」
「いや~お前とリカがラブラブに見えたからついちょっかい出しちまった。」
「・・・・・・」
そして何故かリカは顔を赤めて俯いていた。
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