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放課後
「優しいのね。」
といきなりリカが話し掛けてきた。こいつとは家が近くだから一緒に帰る事が多い。
「別に優しくした覚えはない。俺は友達としてしてあげられることをしているだけだ。」
なんて駄弁っていると遠くの方から男二人の野太い声が
『オォーー！』と聞こえてきた。
「あいつら本当に体鍛えてるよ。」
「あんたが鍛えておけよって言ったんじゃない。」
「そうだけどさ。」
今では少し後悔している。
夕日に染まる帰り道を男二人の野太い声を聴きながら帰ると胸が痛む。
(あ～ぁあんな事言わなきゃ良かった。)
すると
(ピト)
「冷たっ！」
何ごと？と思い、隣を見ると、
(ニヤニヤッ♪)
といたずらな笑みを浮かべながら缶ジュースを持ってニヤリと笑っているリカの姿があった。
「お前本当に脅かすの好きだな。正直びっくりしたわ。」
するとリカは、
「あっはっはっは。だって最近あんたの驚いた顔見てないんだもん。」
といった後に片方の缶ジュースを
「はい」と言って渡してきた。
(雰囲気に合わずいたずら好きなのがたまに傷何だよな～)
「んっ？何か言った？」
「何でもねーよ。」
「そっ。」
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