誘拐と過去

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矢崎奏side 初めまして、雅の兄でありこの学校の保険医でもある矢崎奏です 雅は忘れてしまった過去をオレはしっかり覚えてる 言わないつもりでいた でも、言うときがきてしまった 「オレは、神田楓とも知り合いなのか...?」 「うん...そうだよ」 楓とも、麗ともね 「兄貴...どういうことだよ」 「雅の記憶がない時間、楓とも麗とも過ごしていたときがあるんだ...その時の事件があまりに残酷で2人とも記憶がないんだよ」 「でも楓は一般人なはずですよ」 うん。そうだね 「雅はさ、小学生の時だけ一般人の学校に通っていたんだ。雅がそう望んだから。転校先の学校で、出会ったんだよ。ここからが、今の事件に繋がるんだ」 「兄貴、話せ。オレはあいつを...楓を助けなきゃいけねんだよ!」 うん、言うと思った。あの頃から、楓のこと大切だもんね 「いいよ。でも、ちゃんと受けとめるんだよ。わかった?」 「望むところだ」 では、これから過去をお話ししよう 矢崎奏side end
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