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どこ行こうかな...ふらふらして迷子になったら困るなぁ
え？学校なのに迷子になるかって？なるよ。ここ超金持ち学校だから無駄に広い敷地に無駄に広くて複雑な構造の学校が建てられているわけ
地図とかもないし。みんななんで普通に生活できるんだろ...オレも慣れなきゃなぁ....
〈ガサ〉
ん？ガサ？後ろの方からか？
後ろを向いた
『ギ....』
そこには...猫がいた。オレは猫が大の苦手。猫はオレに近づいてくる
無理。無理無理。ちょおこっちくんなって。ちょっ！
『ギャァァァァァァァァ！こっち来んなーーーーーー！！！！！』
全力で走っております。今のオレに後ろをふりかえる勇気なんかない。とりあえず走る
あ！階段！ここは屋上に行くのかな？まあいいや！屋上に逃げる
『はぁー、はぁー...』
「んー？お客さんかなぁー？」
ん？この声この話し方は
チャラ男会計！
『会計...さん』
「あぁー楓ちゃん？」
楓"ちゃん"？
『ちゃん付け...？』
「うん☆その方がかわいいでしょぉー」
別に
「そっけないなぁーははっ」
心を読むな
「読んでないよぉーそれよりどうしたのぉー？」
え...あ、そうだ
『ねっ...』
「ね？」
『猫が苦手で...逃げてきた』
「猫ぉ？」
こくりと頷く
前噛まれて血でたことがあってトラウマ
「ふははっ！そんな息切れするほど全力でぇー？あははっ楓ちゃん面白いねぇー」
わ、笑われた？
くそぅなんか恥ずかしい
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