消えない想い

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その日はいつのまにか眠ってしまって。 パパが迎えに来たのも気づかなかった。 「ふっ、仲良いな」 「そうですね」 大人たちの目に映るのは。 肩を寄せあって眠る子供たちの姿。 「なんか結婚させたいですね」 「ははっ確かに。 琥珀君なら美里も安心してまかせられる」 「いーですねー。 じゃあいつか」 「そうですね」 大人たちがそんな会話をしていることなど露知らず。 私はこのあったかい温もりに。 ただ安心しきっていた。
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