消えない想い

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そんな日々が続いて。 ことが起こったのは、中2の冬。 「藤咲」 学校からの帰り道。 急に立ち止まって琥珀がこっちを見た。 嬉しくて、嬉しくて。 『なに?』 笑顔が溢れた。 「俺・・・藤咲のことが好きだ。」 言われた言葉は、深々と降る雪に紛れた。 あまりにも現実味が無くて。 夢でも見てるんじゃないかって。 信じられなかった。
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