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「カワイソー藤咲。
今ごろ本気にしてんじゃん?」
ちっともカワイソーと思っていない声。
それどころか笑いを含んでいて、面白がってる。
「だろうな」
琥珀の声が肯定して。
膝ががくがくと震える。
イタイ、イタイ
どこがイタイか分からない。
でも。
すっごくイタイ。
頬を暖かいものが伝う。
「でもさー藤咲はあり得ねぇよな。」
心臓の動きがおかしい。
苦しい。
イタイ。
なんだろうこれ。
ーー・・・この痛みが、現実だって、思い知らせてくる。
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