消えない想い

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「・・・」 「え?実は琥珀マジ?」 「うっそ!もしかしてそれで一緒に登下校してんの?!」 ひゅーひゅーっと。 からかうような声があがる。 でも。 「ちげーよ、あんな奴。」 「えー?」 「本気な訳ねーだろ? あんなめんどくせーやつに」 その瞬間。 私のなかで何かが壊れた。 イタイ。 イタイ。 ーー・・・私は、めんどくさい。 「あれ?藤咲ちゃんなにやってんの?」 それは、いつも琥珀君と一緒にいる男友達の一人で。 ハッとして顔をあげれば。 驚いたようにその目が見開かれる。 「え?なに?どうしたの?」
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