消えない想い

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昨日、上手く書けなくて。 何度も何度も書き直した。 やっと納得できたのは、すっごくシンプルな言葉だった。 でもそれも。 握りこみすぎてくしゃくしゃだ。 ーー・・・こんなの、もう要らない。 「返事、くれねーの?」 その目をまっすぐに見つめて。 またすぐに手紙へと戻す。 おもむろにその腕をあげると。 「っ?!」 ビリッビリッ 小さく破く。 もう、こんなの要らない。 「な、にやってんだよ!」 両手を掴まれて、手から紙屑が落ちていく。 私の想いが。 落ちていく。
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