消えない想い

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ーーーーーーー ーー・・・ ピカッ 稲光がするたびに。 小さくなって、体を抱え込む。 チリンチリン 手にした鈴が小さな音をたてる。 すると。 ピンポーン インターホンが鳴る。 誰だろう。 こわごわとドアに近寄れば。 「ミィ、僕だよ、琥珀!」 鍵を開ければ。 外から扉が開けられる。 その姿に。 思わずぎゅっと抱きつくと。 やさしく笑いかけてくれる。 「僕ん家行こ。ママも待ってる」 コクコク頷けば。 琥珀は慣れた様子で、私の家に伝言用のメモをおいて。 鍵をとって戻ってくる。
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