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お袋が死んだという知らせを聞いた俺は東京から田舎へ戻ってきていた。
重い病気を患い、寝込み始めたのが死ぬ3ヶ月前。何度か顔を見せていたが、その度に元気そうな顔をしていたからお袋なら大丈夫だと思っていた。
が、1週間前から喀血するようになっていたらしく、それでも尚家族に弱い姿を見せなかったそうだ。
お袋の部屋に上がり、親父と一緒に遺品の整理をしていると机の中に1枚の血が着いた紙が入っているのに気が付く。
ただ、その内容は不可解で、何を示しているのか謎だった。
なぁ教えてくれ、お袋。喀血しても尚俺たちに伝えたかった事を。
『ぶ
な
し
め
じ』
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