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「おい!全員生きてるか?早くここから出るぞ!」
屋根の銃座からアンデッドが入り込んでこようとしていた。
「糞!死ね!」
ナイフで頭を突き刺す。
「出ろ!出ろ!」
扉を開けよじ登る。
「全員脱出までカバー!急げ!」
一番先に出た隊員が、周囲の敵を引き付けた。
「おら!こっちだ化物!」
89式の銃声が鳴り響く。
「脱出したらミニミを回収しろ!とっとと逃げるぞ!」
「死ねオラァ!」
「隊長!取り外し完了しました!」
「よし!とっとと逃げるぞ!噛まれんなよ、奴等の足は遅い、逃げ切れるはずだ!走れ!」
「前にもいやがる!」
佑都は走りながらハンドガンで前にいたアンデッドを倒した。
「止まるな!走れぇ!」
「糞、銃声で余計に奴等が集まってきてるな。」
「また前にゾンビ!かなり多い!」
「ミニミ!後ろの奴等を撃って時間稼げ!」
そう言いながら佑都は前にいたアンデッドを撃った。
「隊長!後ろはかなりの量だ!押さえきれない!」
「糞!撃ちまくれ!手榴弾!」
後ろに手榴弾を投げた。
「爆発するぞ!」
爆発と共に大地に肉片が降り注ぐ。
「腐肉の噴水だぜ」
「前方のゾンビ殲滅!走れ!」
ついに本隊のバリケードが見えた。
「行け!行け!踏ん張れ!」
佑都は後方に回り脱出の時間を稼ぐ。
「伏せろ!!」
バリケードから声がした。
分隊員達が伏せるとともに、すぐそこまで迫っていたアンデッドの群れは粉々に粉砕された。
「佑都伍長!無事か!」
井上小隊長が駆け寄ってくる。
「ええ、なんとか、大丈夫です...」
「そうか...すまないことをした。後は任せろ、傷の手当てに向かえ。」
「了解。」
M2の重い銃声が響き渡る。
その音が響くたび、確実にアンデッドは数を削られていった。
頭に当たろうが、胴体に当たろうがバラバラになってしまうため、無力化されるのだ。
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