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荒廃した街、響く人の悲鳴の先に向けられているのは……デザトリアンや砂漠の使徒が全てを破壊しつくしたかのようなこの場に立っていたのはその両者ではなかったのだ。見覚えのあるシルエットが動くたびに響くガチャ、がチャとその音が発生しそれがあたりに響くたびに逃げ纏う人々は恐怖心が増長されて悲鳴を上げて逃げまわる。
「………」
なんとその場に立っていたのは『蒼い鎧騎士』ブルービートの姿があったのだ。しかもその姿は通常の姿ではなく強化アイテム『アクセルゼクター』の力を解放したソニックフォームの姿でありそれ以外は普段の彼となんら変わらない姿であった。
「……」
こころの大樹を守るべき守護者であるブルービートが町を破壊してるとなると誰もが驚くであろう。しかし今目の前で起こっている事は紛れもない事実。ソニックフォームで強化されたブルービートは躊躇なくスティンガーブレードの刃を振り上げてソニックブームをあたり一面に放った。
ドゴオオオオオオォオオオオオオオオオオオンッ
「………」
それが直撃したビルは倒壊し鉄筋コンクリートがまるで乱雑な大きさになって雨のように辺りに降り注ぐ。逃げる人々の上から降り注いだそれが叩きつけられるとがれきに生き埋めになった人々の埋め声が当りに響く。
「ママ―、ママーー！！！」
そんな混沌を極めようとしている中で一人の少女が母親と離ればなれとなってしまった事による恐怖から大声で泣いてしまっているのにブルービートが気がつくと視線を向ける。
「ひ、ひぃ！！」
それに気がついた少女は自分方へゆっくりと近づいてくる破壊兵器（デスマシーン）と化した青い鎧戦士の姿を見て動く事が出来なくなってしまう。もはや絶体絶命……しかしその時一つの影が割り込んだ。
「止めてください、拓也。お願いです元の貴方に戻って！！！」
その鎧騎士の前に立ちふさがるのは大地に戦士キュアブロッサムであった。大声で悲願する声をぶつけるブロッサムに対してブルービートは振り返ってゆっくりと近づく。そしてそのままスティンガーブレードを振り上げて・・・・・
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