第3話「海風に揺れる花キュアマリン!!」

21/21
24人が本棚に入れています
本棚に追加
/418ページ
「一体誰なんだろうブルービートって。まるで私たちのことを知ってるみたいだったよね」  夕日が照らす街を歩きながら二人はブルービートの事が気になっていた。どうして彼は自分達を助けてくれるのだろうか?大樹の守護者だからか?  それにしてはまるで自分達が戦っているのを時価で見守っているかのように絶妙なタイミングで助けに現れるのが気がかりでしかたなかった。 「そう言えば昨日えりかを助ける為に私と戦ってくれた時に「えりかを助けるぞ」って言ってました」 「ああ、そう言えば、何であたしの名前知ってたんだろ?今日初めて教えて筈なのに・・・・」  えりかも夢の中のことだから今の今まで忘れていたが思い出した。自分はブルービートと会ったのは今日が初めてのはず。そしてまるで自分を知っているかの口調。謎が謎を呼ぶ蒼い鎧戦士ブルービート。彼は本当に味方なのか?・・・心の大樹の最後の守護者「ビーファイター」という言葉だけが残る。 「・・・仲間か」  重甲を解除した拓哉はある場所で落ちていく夕日を眺めていた。その場所は自分にとって特別な場所・・・。彼の前には十字架があり誰かの墓が作られている。 「……(人としての感情を捨てる。そうすれば強くなれる筈なんだ。だから、俺はあの二人に全てを隠しやり通す事がある。それが達成するまで仲間なんて作っちゃいけないんだ。)」  ビーコマンダーを強く握り締めながらも拓哉は震える声を出す。そしてしばらく目を瞑って黙り込んだあとその場所から姿を消した。誰にも気づかれず一人孤独の道を何故彼が突き進むのか?・・・それが分かる日はいつ来るのか・・・それは彼にしかわからない。
/418ページ

最初のコメントを投稿しよう!