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兎にも角にも、お洒落を愛する心というのは大事なものだ。
私もネイルアートといった形で、チェック模様を身につけることにした。
ネイルアートは小さな芸術だ、ピンセットで慎重に慎重…
「エイルちゅあーん!」
ザクッ。
………
……
…
ピンセットで指を突き刺し、噴水のように黒い血液が溢れていく。
せっかく作っていたチェック模様は、血まみれになるし…
「エイルちゃん、俺様お洒落なもの持ってきたよぉ」
よし、先ずは見ることにしてやろう。
すると魔王が出したのは、チェック模様のおピンクグッズ。
へぇ、これのために私のネイルアートは血まみれに…
「ネイルアートの仇!」
「阿部氏っ!」
とりあえず魔王の頭を壁にめり込ませ、自分のネイルアート復旧にとりかかった。
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