シンジツ

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『大丈夫…指紋を取って、落ち着いて凶器を何処かに埋めろ…ここは外だ。落ちた髪も風に流されるし時期雨が降る……証拠は残らないよ?万が一、察に追われたとしてもその時は俺も一緒だ………だって俺は君を庇ったからね?』 『なんで……』 『俺はこの状況を作るために、わざと他の女に手出したんだ…』 『信じてくれるとでも?』 『信じなくたっていいさ…俺は誰よりお前の理解者だ………だから、誰にも触れさせたくない。この状況を作れば君は必ず嫉妬で誰かを殺す…それを俺が庇って、一緒に逃亡するんだよ。警察に追われ、指名手配にでもなればお前は外に出れない ずっとずぅと俺と一緒だ……』 『……………!?』 してやられた そうだった この人は…私より歪んでた すっかり忘れていた そうか…そうだったんだ…… 嬉しい嬉しいよ… 嬉し過ぎてどうにかなりそうだよ 『…………あはははは』 変に笑い出す私 泣きながら何故なら 『気持ちは凄く嬉しいけど…ダメだよそんなの絶対に…』 彼だけは……… 彼だけは…ダメだ 私のようになっては 普通に生きて欲しい リンドウリンドウ ドンッ 私は線路を飛び出した これで、終わりだ 大好きだよ……?
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