いち。

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好きだった。今も、勿論好き。 なんで好きになったんだっけ。 振り返ればもうわかんなくなるくらい前から、ずっと好きだった。 こうして目を閉じれば浮かんでくるのは、君の笑顔。 どれだけ、君に助けられたのか。きっと君は分かってないんだろうなぁ。 辛いときには私を聞いてくれて。 嬉しいときには一緒に喜んでくれて。 泣きたいときは隣にいてくれた。 だめなときには怒ってくれて。 優しいよね、っていえば首を傾げて「俺は優しく何てないよ」って。 十分過ぎるくらいに優しいのにって言葉を何度飲み込んだのか。 君がいたから、きっとここまで頑張れたんだよ。 初めてあったあの時には、こんな感情を抱くなんて考えてすら無かったのに。 クッションを抱きしめてソファの上に座る。 君とであって、もう六年がすぎた。 本当にいろんなことがあったなぁ。 いろんなことがあったのに、出会ったのが少し前のことみたいに思えてくるから、不思議。 横に置いたケータイを引き寄せる。 ケータイを起動させて、lineの画面を開いた。 一番上にある君の名前を選んでトーク画面を開く。 昨日で終わっている会話に息を吐いた。
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