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「はい！いらっしゃい！よってきなはれ。おきゃくさん。」
俺の名前は「面白 太郎」
はっ、おもしろいやろ。おもしろ たろうって読むんやないで。
「めんはく たろう」や、何か知らへんけど、親がおもろいという理由で「太郎」と、つけたらしい、面白っていう苗字で生まれた以上、もうコメディアンにならな損やと思うてしもうた。
今、バイト中やけど、居酒屋やないで。
花屋や。
街の通りを一歩はずれた、いわゆる隠れ家的お店がありそうな場所に、その花屋はある。新宿？渋谷？
ちゃうちゃう。
ド田舎中のド田舎の、大阪のとこや。
「おい！太郎！何独り言言うとんねん。うちの店の不満言うぐらいなら、はよ手伝えや。」
あっ。これは失敬、独り言が全部くちに出てしもうてた。
まだ、面白く無いじゃんっていってる読者さん。
ここからやで。おもろいのは、。
芸人の苦悩が明かされるときや。
「おい！おもしろ。はよせえ言うとるやろ。」
「おもしろやない。めんはくやって何度言うたらわかるん？」
これで、このくだりは、72回目である。
そして、2分後が経過したとき、それは100回に達した。
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