序章

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 死神達には見習いの時に必ず誰か師匠につかなければならないという決まりがあった。  サシ自身別に師匠は誰でもよかったのだが、なぜかユーリが自らサシの師匠に志願したのだ。  そのころには既に元帥であったため、周りからの嫉妬や嫌がらせは凄まじかった。  それもそのはず。元帥は全ての死神の憧れであり超えなければならない目標でもあるからだ。  実際ユーリの元には大勢の弟子志願者がきていたのだが、当のユーリは志願さえしていなかったサシを選んだのだ。  そのことがさらに反感を買い見習い時代、サシはかなり居心地の悪い思いをしていた。  最近では少なくなってきたが、こうして元帥に直接呼ばれると今度はどうなるのか分かったものではない。
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