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颯太side
ー…
廊下ですれ違った時
まず、なんて綺麗な子
なんだろうなぁって思ったの。
短い黒髪の透き通った黒瞳。
なにより、体のラインが
すっごい好みだったんだ。
「ねぇ、君。」
「なんか用ですか。」
明らかな警戒。
そりゃ、俺だから
仕方ないか。
それより何より
実はこの時俺、とーっても
緊張していたのです。
心臓バックバク。
冷や汗びっしょり。
もう、自分でさえ
何言ってるかわかんない状況。
…分かるでしょ?
「あのさぁ…君の大事な友達が
潰されたくなかったら
俺の言うこと聞いてくれない?」
あぁ、神様。
時間を戻してくれるなら
俺はこの時に戻りたい。
…
「アホなのか?」
「いやー初めてこんなに
緊張したねぇ、ハハ。
絵のモデルになって
欲しいって、言ったら
『それだけ?!』って
驚かれたよ。」
「手ぇ出してないのか。」
「裸に剥くだけー。」
変態じゃないか、って
会長に突っ込まれた。
「体のラインが
好きだったんだもん。」
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