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「アキ、ラ…すご、い。」
「すごいねぇ~!
双子当てるなんて。」
「そんな難しかないだろ?」
「難しいよぉ!
俺未だにわかんないもん。」
「友達なら見分けられて
当然だろ!」
そうだな、わかったから
もう帰ろうよ。
「…お前、気に入った。」
ーえ、
転校生を抱き寄せた会長は
唇が重なる…直前で身を離す。
だけれども、遠目から見れば
キスしてるように
見えるんだなぁ、これが。
悲鳴で食堂が揺れた。
「な、おい!」
「なんだ、最後までして
欲しかったのかよ。」
不敵にエロく笑う会長。
真っ赤に染まる転校生の顔。
「そ、そういうわけじゃ…」
あ…普通にしてたら、本当に
可愛い顔してんな転校生。
あはははは。
つか会長、演技上手すぎる。
…ほんとに転校生のこと
気に入ったわけじゃないよね~?
ピタッ
(…や、やばいぞ俺!
漫画と現実の区別が危うい!)
なに、会長は俺のもんだ
とか思ってるの自分。
会長が転校生のことを好きになる
可能性だってあるに決まってるじゃん。
(漫画みたいに
都合良くないんだからー)
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