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「おい、ひっつくなよ！」
「良いじゃーん。」
「…ずる、い。」
「「独り占めはダメだよ！」」
…うっせぇぇぇ！！
仕事しろ、仕事！
誰かが生徒会室に連れてきた
転校生と転校生に引き連れられてきた
平凡少年の空くん。
彼はいま飲み物を
作ってくれている。良い子！
「なぁ、雅人もこっちこいよ！」
転校生が俺を呼ぶ。
「…まだ終わってねぇから。」
前の机でカリカリと
同じく書類を片付けるのは歩。
転校生の側には行かないらしい。
(あ、携帯出した。)
画面を見てニヤリと笑い
それからタイミングを
図るように時計を眺め
歩は急に立ち上がった。
「アキラ、僕とも遊んでよ。」
転校生の横に
彼は無理矢理割り込む。
「なに副会長急にぃ。」
「仕事が一段落したからね。
早くアキラと話したくて
堪らなかったよ。」
「そ、そうか！」
ウフウフした雰囲気が
漂い始めたところで
生徒会室の扉が開いた。
「…なにしてんだよ。」
あ、啓介先生。
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