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「…はい?」
空くんはとても困惑しているようだ。
そういえば、俺口調戻ってる。
(…やっちゃったぁ。)
まぁ、空くんだし。いっか。
「ほら、俺…本当は俺様会長
演じてるだけで、ノンケだし
チキンだし。周りに集まるのは
抱いてとか、付き合ってとか
そういう人ばっかだったから。
空くんとなら、安心して
友達になれるかなって…。
ダメ、かな?」
俺がそう言うと
彼は、バッと顔を手で
覆ってしまった。
「~ッ!分かりました!
分かったから
上目遣いと涙目はやめてッ!」
「あ、ごめんっ。
…友達になってくれんだね!?」
やったぁぁぁ!
「そのくらいお茶の子さいさいです。」
「ね、敬語やめて欲しい。」
「2人の時だけなら。」
「空くんノンケでしょ?」
「おっぱい大好き。」
キリッと彼が言い放った。
涼しい顔して言いよるな。
…俺は尻派です、えへへ。
「これからよろしく。」
「よろしく、会長。」
「雅人で良い。」
「…2人の時だけだよ。」
なんかそのフレーズ
カップルみたいでむず痒い。
そりゃ、みんなの前で親しくは
出来ないから当たり前だけど。
「俺は空くん、て呼ぶね。」
「うん。」
…俺は、ヒーローと
友達になることが出来ました。
「雅人ー!充電器!」
「…あ。」
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