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「そういや今日
転校生居ないな。」
今気付いたように、部屋を
キョロキョロ見渡す。
「なんか生徒会の人と一緒に
書記さんとこに
お泊りだってー。」
「書記ってどっちだ。」
「え?ワンコのほう。」
「…ふーん。」
「会長と副会長と
チャラ男書記は不参加
みたいだよ。」
「あ、そ。」
そう言うと、
史は立ち上がって人んちの
冷蔵庫を勝手に開ける。
お、もしかして!
「…久しぶりに
夕飯、俺作ってやるよ。」
「やったぁぁぁッ!
史の料理美味いんだもーん!
成も呼ばなきゃッ。」
史が気が向いた時しか
食べる事のできない
彼のお手製料理。
なにやら機嫌が良いらしい。
まぁ、なにはともあれ
なに作って貰おうかなぁ!
ーーーーー
「ねぇ、空くーん。」
「なぁに雅人さん。」
俺様会長モードじゃない
会長の破壊力がヤバイ。
空くーん、てなにそれ可愛い。
今は2人きりで
俺は書類整理の手伝い中。
「俺んとこのね、書記が
片想いらしいんだぁ。」
「転校生に、じゃなくて?」
「違うみたい。
チャラ男のくせに
好きな子には手を出せない
チキン野郎でねー。
やせ我慢萌え萌えきゅん!!」
ほほう。
そして俺はそんな君に
萌え萌えきゅん。
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