8人が本棚に入れています
本棚に追加
「泣くなよ。俺、泣き虫は嫌いだからな。」
「うん、もう泣かない。うふふっ。」
涙を一杯に溜めた瞳でこちらを見てニッコリ笑うこいつを、やはり可愛いと思う。
「まあ、お前の事可愛いと思うし、好きな気持ちには嘘はねぇからな。」
俺は煙草の火を消した。
そしてこいつの涙を親指で拭って、頭をポンポンと撫でた。好きという感情の中に僅かに愛おしさを感じながら…。
愛してる…。
もう一度、俺の中にそんな感情が生まれる日がいつか来るのだろうか?
最初のコメントを投稿しよう!