俺とおバカな女と

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「泣くなよ。俺、泣き虫は嫌いだからな。」 「うん、もう泣かない。うふふっ。」  涙を一杯に溜めた瞳でこちらを見てニッコリ笑うこいつを、やはり可愛いと思う。 「まあ、お前の事可愛いと思うし、好きな気持ちには嘘はねぇからな。」  俺は煙草の火を消した。  そしてこいつの涙を親指で拭って、頭をポンポンと撫でた。好きという感情の中に僅かに愛おしさを感じながら…。  愛してる…。  もう一度、俺の中にそんな感情が生まれる日がいつか来るのだろうか?
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