~始まり~

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「なんだこれ…………」 オレが試合を見たときにドイツ代表はボロボロだった 日本が圧倒している いや……… 「あの9番……何者だよ……?」 日本の9番が圧倒していると言った方が正しいほどだった 「あの9番から始まって9番から終わる………そうだよな?泰治?」 「間違いないよ………姫ちゃん……」 9番にボールを持つと何かがおきてた ドリブルで敵をくずし フリーの選手に完璧な制度のパスをだし 完璧なシュートを放つ あぁ………これがホントのフォワードってやつなのか……… プライドなんつーもんは全て吹き飛んだ 「なぁ姫ちゃん………?」 「どうした?」 「オレはあの9番に勝てないよな」 「間違いなく9番の方が上手だね………でも………」 「もういい………オレ決めたよ………」 あの9番を見てて思った 見なかったらオレはきっとこのままだっただろうな 「なにを……?」 「中学入ったらフォワード辞めて………パサーに………ボランチになるよ………」 「ハァ!?何をいきなり………!?」 「オレはあの9番にパサーとして………相棒としてプレーがしたいって思っちまったんだ」 「………そうか………」 「あんな化け物がいたんだな………ダメだ………」 「なにがダメなんだよ……?」 「勝ちたいって思わず支えたいって思ったオレはフォワードとしてはダメだな………とな」 「大丈夫だよ」 「えっ………?」 「これからパサーになるなら全然それで良いよ………ボランチになるんだろ?」 「あぁ!なぁ姫ちゃん?」 「どうした?」 「中学も高校も………一緒にプレーしてくれるよな?」 「もちろんだ………相棒」 「ありがと………相棒」 オレ達は拳を重ねて試合をみる 試合は日本が勝ち、9番の素晴らしいプレーを見ることが出来た 彼の相棒としてプレーしたい 全国大会や代表で彼と相手の度肝を抜きたい そう決意したオレは日本に戻ってからパサーになるため、ボランチになるために練習を重ね続けた そして時が流れオレは中学3年生になった
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