真夏の夜の夢

1/10
前へ
/34ページ
次へ

真夏の夜の夢

我が輩は使い魔である。 我が輩にはまだ名がない。 主人であるところの大魔導師はその偉大さ故に多忙であり、我が輩の名などという瑣事にかまけてはいられないのであろう。 さもありなん。 愛称、など犬に喰われて死んでしまうがいい! …おっと、我が輩としたことがつい興奮してしまったようだな。 紳士の口から出る台詞ではなかった、忘れてくれたまへ。 しかし、我が輩の話を聞いてくれれば充分心情は察してくれる事だと思う。 良ければ聴いてくれないだろうか? 真夏の夜の出来事を………。
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加