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どうしてか、今更なのか、今日だからなのか。 当たり前の風景の、当たり前さにらしくもなく感傷している。 どうして、か。 それを口にする事も出来ず、頭の中に浮かべる事さえしたくないと子供に戻った気持ちでごねてねじ伏せて。 一人で歩き、気が付けばそこは見通しのよいあぜ道のつきあたり。 もう、両脇の水田はここまでだ。
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