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連れは後ろにしょったほとんど荷物の入ってないボディバックと、日に日に、厚みを増してここまで届くようになった蝉の鳴き声と誰かれ眩しさを振りまく太陽。 ただし、その陽はそろそろしまいに近づいているし、さっきまでじゃわじゃわとうるさかった蝉も歩けば歩くほど、山が近づき木々は増えているはずなのに層は薄くなってる気がする。 そしたら残りは、あまりにも頼りない重さしか入っていない背中のバックだけになった。
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