血が舞うその日

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クソッ…もう…駄目だ。 一度闇に落ちたこの国の奪還。 そんな芸当が今の軍力でできるはずがなかった。 俺は薄々気付いていたのかもしれない。 元からあいつら魔王軍に叶うことがなかった事ぐらい。 周りに漂う血の臭い。 それは昨日まで楽しく飲み食いしていた仲間達の死を示しているようなものだった。 俺の死も近いのかも知れない。 左方向からゴブリン3体右方向からウルフ3体 前方からギガンテス2体 が俺を目掛けて来ていた。
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