#004【K市の某ホテル】

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2008年冬にA子と岩手県K市の某ホテルに宿泊した時の出来事。   その日、俺達が宿泊した部屋は9階でエレベーターを出てすぐの廊下をはさんで左前の部屋。   宿泊当日の晩、ホテルの近くの居酒屋に行き伝統芸能を観ながらお酒をほろ酔い程度に呑み、ホテルに帰ってお風呂に入り夜中の1時頃に就寝。   しかし俺は奇妙な夢を見てふと目が覚めた。   その夢の内容は、ハッキリ覚えている。   あ、内容の前に夢でのアングルを説明します。 俺は自分が宿泊してる部屋から廊下を見てる感じで、左前にはエレベーター、正面には向かいの部屋が見えている。何故かドアは付いてなく自分の部屋の中からは廊下、そして向いの部屋の中が丸見え、という感じでした。   ↓以下は夢の内容↓ 俺は自分の部屋から、エレベーターの右の部屋、つまり俺の真向いの部屋の中を見ている。 その部屋から女の人が走って出て来た。かなり慌てている。その女性はエレベーターのボタンを何度も押しエレベーターが来るのを落ち着かない感じで待っている。   そのすぐ後にこんどはその同じ部屋から男の人が走って出てくる。 その男性もやはり慌てている。   俺はその光景を目で追っている。 それを見てなんか悪い予感というか、不安な気持ちになった。  そしてその二人がエレベーターに乗り、エレベーターの扉が閉まる。   そして今度はその二人が出て来た部屋のユニットバスから白いワンピースを着た女の人が出て来て…廊下から悲しそうな表情でエレベーターの方を見つめてる…》 …ここで目が覚めた。時間は夜中の三時半だった。   なんかゾッとしてリアルな夢を見たなぁ…と思いながらもその後少しして再び眠りについた。   朝になり朝食バイキングの為、8時頃A子に起こされたが何故か体が重くて起きれない。   普段どんなに睡眠不足でもこうはならないのにその時の身体は疲れて衰弱しきってる感じ。   A子に『朝食先に食べて来て』と言い再び眠りにつく。   でも朝食券が勿体ないので朝食の時間ギリギリに一人で食べに行く。   しかしまだ身体が重かったので朝食の後も昼12時のチェックアウトギリギリまで眠っていたが依然身体が重い。   ホテルを出てA子に車の運転を頼み俺は助手席で再び眠る。   A子は俺が寝ている間、気楽に岩手県内をドライブしていた。   そして俺がまともに起きれたのは夜の19時位。 17時間位は眠っていた事になる。 この時点ではまだA子には夢の話をしていない。   しかし、A子は運転しながら驚くべき事を話し始めた…
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