強引な来訪者

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「ウォーター・ブリットLEVEL3、LEVEL2、LEVEL1、置換開放! ロック!」  的に向かって腕を突き出すと、その眼前に水の塊が現れた。  波打つ水塊は、渦を巻ながら一瞬で球形に収束する。 「トリプルブート! ウォーター・マグナム!」  轟音と共に球体は水の弾丸となって撃ち出された。  それは的の付近で円状に拡がると、水粒てとなって回りに降り注ぐ。  辺り一帯の的は、全て横殴りの水弾雨が吹き飛ばしてしまった。  砕け散る的の残骸が、修練場に渇いた音を立てながら鈍く響く。  全員が唖然としている中で、秋継はガッツポーズを決めた。 「どーよ! これが俺様の実力だぜ!」  得意満面の姿を見て、子供達は拍手喝采をあげる。 「すっげー!! 何んだよ今の!」 「どやったら、あんなになるの!」 「カッチョイー!」 「スゲー威力!」  子供達がはしゃぎながら秋継の元に駆け寄って行く。  本人は持て囃されるのが新鮮だったのか、鼻を高々に胸を張っている。 「ハッハッハッ!! これがアガルタトップクラスの電脳魔術師の実力ってもんよ!」  高笑いを上げる姿を見て、秋姫は苦笑いを浮かべた。 「後で怒られるぞ。制限勝手に解除したら校則違反だし。まあ、私はしらない」
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