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秋継は朦朧とする意識の中で、『ルーチンワーク』とだけ書いて返信ボタンを押した。
ぐったりと机に再び俯せになると、その頭の上にどっしりとした重さが覆いかぶさって来た。
暗闇に包まれ唖然とする。
柔らかいが重たい質量は、頭を圧迫するには十分な重量だ。
「昼食を取らないのは健康に悪いよ、あー君?」
「……あ……き……ひめ~!」
頭の上に座っている秋姫に対して怨嗟の声を上げる。
尻に敷かれるとは良く言ったものだと思いながら、力ずくで秋姫の尻を押しのける。
無理矢理立ち上がった時には、秋姫を肩車した状態に成っていた。
鼻より上はスカートに巻かれて全く見えない。
「うひゃ~!! あ~君、流石にこれは恥ずかしいよ」
「てっ……めぇー。俺の熟睡時間を潰す気か! このまま廊下を練り歩いたろか!」
「メンゴ、メンゴ! 私はあー君にこれを渡しに来ただけ」
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