術装魔法戦線

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 アルファの言葉に秋継はきょとんとした顔になり、次第に吹き出すように笑いだした。  腹を抱えて笑い出しそうな勢いに、聞いたアルファが珍しく微妙に目を見開く。 「アルファの演算予測に何が不都合な点が?」 「ありまくりだダ~アホが。戦闘用のコード・デヴァイスの不正所持? EDENへのハッキング? 電子精霊の所持? それがどうした。揃うと何で他国のエージェントになる」  急に冷めた表情に変わった秋継の態度に、アルファはゆっくりと首を傾げた。  理解不能と言った趣きだ。 『こう言う理論的に見えて、単純思考なのがアホロボっぽいよね~』  アーデルの馬鹿にしたような声が聞こえるのか、アルファの眉が微かに動く。  「では、何故そのような行為を? 自国の利益に全くなりません。逆に不利益になる行為ばかりです。アルファには理解しかねます」  無表情だが早口気味なのは怒りの表われか?  その言葉を聞いて、秋継は大仰に舌打ちした。  いちいち説明する気にはならないが、アルファの悪気の無い質問が続くのも煩わしい。 「俺は……人捜しをしてるんだよ。自主的にな」
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